マーケティングに携わるからには、情報といかに付き合っていくかがとても重要になってきます。皆さんも仕事に取り組むうえで、多くの情報に触れているのではないでしょうか?仕事に限ったことではありません。毎日、毎時間、毎秒、実に多くの情報のシャワーを浴びながら日常生活を送っているということができます。
しかも、巷にあふれる情報は玉石混合です。一見、まっとうな情報に見えるものも多くあります。しかし、その中にはすべてまでとは言わないものの、情報発信者による思い込みや意図的な曲解、データの切り方、集計方法による対象者の偏りなどがあるもの。その情報が目的を果たすには役に立たない、最悪の場合はミスリードを起こしてしまうということも十分にあり得ます。自分が扱っている情報がどういった性質のものなのか、それを検証し、把握しておくことはとても大切なことなのです。ただ、忙しい日々を送る中、かなり疎かになってしまっているのではないでしょうか。
そういった力や視点を身につけたりするために参考になる良書は多くあります。ただ、数値の検証などに対して苦手意識をお持ちの方だと、読むのに気が引けるということがあるかもしれません。実際、難しく書かれている書籍が多いことも事実です。データを扱う初心者でもとっつきやすい、わかりやすい本はないものかと思って探していた際に昔出会ったのが、肩の力を抜いて気軽に、笑いながら読める本著です。多少、文章のトーンなどが人によって好き嫌いにつながってしまうかもしれません。ただ、内容はしっかりしており、入門書として読みやすくわかりやすいのは確かです。
だいぶ前の書籍なので取り上げられている例もやや古いのですが、例えばメディアからの情報や一般論として以下のようなことを聞いたことはないでしょうか?
「少年の凶悪犯罪は増加している」
「日本人は昔から勤勉な民族である」
「メラビアンの法則に従えばコミュニケーションはうまくいく!」
いずれも特に一時期、当たり前のように言われてきたことだと思います。ただ、これらは本当なのでしょうか?しっかり検証はされたのでしょうか?ちょっと視点を変えると別のモノが見えてくるのではないでしょうか?ネタバレになるのでこれ以上ふれることは避けますが、“当たり前”を疑い、そのまま情報を鵜呑みにせず検証することは大切なことです(わかっていても、ついつい鵜呑みにしてしまうこともあるのですが)。そして、それは必ずしも専門家でないとできないというものではありません。まずはチャレンジを!試行錯誤しながら、実践あるのみです。小さな一歩一歩が、大きな一歩につながっていくのだと思います。
ちなみに、本著の著者が好きになった方は、他にも多くの著書を出しているのでぜひご覧になってみてください。はまる人は、かなりはまります。笑
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