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PEST分析


このページでお伝えすること

PEST分析とは?

環境分析では、大きく分けて外部環境分析内部環境分析の2つがあります。

PEST分析は外部環境分析の代表格です。外部環境分析とは、自分たちを取り巻く外部環境(マクロ環境とも言います)が現在、そして将来にどのように影響を与え得るのか、整理・把握・予測するための手法です。マクロ環境を広い視点で把握するためのもので、環境の変化や事業活動に影響を与える要因を探ることができます。変化に合わせてどう自分たちが変わるかが成長できるか否かにつながるため、とても重要な視点です。

ちなみに、PEST分析はPolitics(政治的要因)、Economy(経済的要因)、Society(社会的要因)、Technology(技術的要因)の頭文字をとってPESTとしています。

1.Politics(政治的要因)

規制など、市場のルールを変化させるもの。
(例)法律、法改正、税制・減税・増税、政治・政権交代、裁判制度、政治団体・デモなど。

2.Economy(経済的要因)>

景気や経済成長など、価値連鎖に影響を与えるもの。
(例)景気動向、経済成長率、物価、為替・株価・金利・原油、消費動向など。

3.Society(社会的要因)

人口動態の変化など、需要構造に影響を与えるもの。
(例)人口動態・密度・構成、流行・世論、世帯、宗教・教育・言語、老齢人口・少子化。

4.Technology(技術的要因)

ITなど、競争ステージに影響を与えるもの。
(例)インフラ、IT活用、イノベーション、特許、新技術・技術開発。

PEST

PEST分析では、上記の4つの視点からそれぞれ情報を整理し、それぞれをクロスさせて情報を解釈することで戦略立案のヒントをつかむことを目指します。

未来の予測は難しいものです。絶対にこうなるというものはありません。そのため、予測が外れたらその理由を考えて方向修正をしていけばいいのです。そうすることで、先を読む力が個人として、組織として身についてきます。

PEST分析を行う上で重要なこと

1.変化すること、しないことを把握する。

フレームワークというと「現状を整理するもの」と捉えている方も多くいますが、その視点に加えて、変わったこと(変わること)、変わっていないこと(変わらないこと)を把握することも大切です。フレームワークは情報を整理して終わりではありません。往々にしてそれで終わってしまっているアウトプットもよく見ますが、「変化に対してどう対応するか」を考えて「実行」することにつなげられて初めて意味あるものになります。

2.変化の質を見極める。

一時的なトレンドなのか、中長期的な構造の変化なのかを見極めることも重要です。起きた変化が一時的なトレンドであるにも関わらず、それを構造変化によるものだと考えて組織としての「強み」「勝ちパターン」を捨ててしまった場合、トレンドが終わってしまったらそれまでと同等の成果を出すことも難しくなるでしょう。より効果的な意思決定をするためには、変化がどのような性質のものなのかを理解する必要があるのです。

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